2011/08/05 last updated 2012/08/20〜
全日本聾教育研究大会(高知大会)は終了しました。ご参加ありがとうございました。
《設定理由》
特別支援教育という新しい理念のもと,初めての学習指導要領等の改訂が進められ,昨年度から小学部が,本年度からは中学部が完全実施となった。また,平成25年度からは,高等部学習指導要領も学年進行で実施される。その中では「生きる力を育む」ことが引き続き大きな柱として,より具体的に示されている。
聴覚障害教育において「生きる力」を育むためには,学力はもとより,人としてのあり方,生き方そのものを身につけさせることが必要である。幼児児童生徒が自ら学び自ら考える教育の推進を基軸として,論理的な思考力や判断力,表現力など,社会自立に必要な能力や態度の伸長をを図る教育活動を積極的に展開し,子ども達が自らの個性を存分に発揮できるような教育を行うことが大切である。
更に,今回の学習指導要領の特徴の一つとして,全教育活動における「言語力の育成」と「言語活動の充実」が挙げられている。これは,聴覚障害教育では,従前より継続して追求されてきた基本的な課題でもある。我々には,子ども達一人一人の多様なニーズにこたえるための,聴覚障害に対する理解や,コミュニケーションの力,教育実践力の向上などが求められているのである。
本大会では,このような教育界全体の動向も踏まえ,今一度基本に立ち返り,永年に亘り私たちが目指してきた「子どもたちの生きる力を育む」ことをあらためて念頭におき,それぞれの地域に根ざし,子どもたちが力を最大限に発揮できる,これからの聾学校のあるべき姿を求めて,本大会主題を設定した。
午前:高知県立高知ろう学校(高知市)
公開授業(幼稚部・小学部・中学部・高等部(専攻科を含む))・寄宿舎一般公開
指定授業(幼稚部・小学部・中学部・高等部)
午後:高知県立県民文化ホール、高知会館
開会式
授業研究分科会
研究協議分科会打合せ
※参加者:助言者・司会者・記録者・運営責任者
午前:高知県立県民文化ホール 研究協議分科会
昼食:高知会館
午後:共済会館 研究協議分科会
午前:高知県立県民文化ホール 記念講演 閉会式
分科会名 |
協議の柱 |
指導・助言者 |
幼稚部 |
豊かなコミュニケーションをはぐくむために |
信州大学 全学教育機構 |
小学部 |
個を活かし、学ぶ力を育てる授業とは |
筑波大学附属聴覚特別支援学校 |
中学部 |
認め合い、高めあい、主体的に学び合うための授業とは |
筑波技術大学 |
高等部 |
自ら学びとり、自ら考え、判断できる授業とは |
国立特別支援教育総合研究所 |
寄宿舎 |
目的をもった生活を通して、社会で自立する力を育てるために |
前高知県立高知ろう学校長 |
分科会名 |
分科会協議主題 主題設定の理由 |
助言者 |
早期教育T |
かよいあう体験を通して乳幼児の心豊かな発達を促すための早期教育について考える。 |
信州大学 全学教育機構 |
早期教育U |
豊かなコミュニケーションの力を身につけ、ことばを育む幼児教育について考える。 |
目白大学 |
寄宿舎教育 |
一人一人の個性に合わせた社会自立や社会参加の力を培い、よりよく生きるための寄宿舎教育について考える。 |
国立特別支援教育総合研究所 |
自立活動T |
保有する諸感覚を最大限に活かすために必要な機器の活用を通して、生きる力につながる自立活動を考える。 |
愛媛大学 |
自立活動U |
これからの聾学校におけるコミュニケーションと生きる力につなげる日本語の指導について考える。 |
上越教育大学 |
教科指導 |
意欲的に学び、考え、表現する力を育てる教科指導について考える。 |
筑波技術大学 |
地域支援,センター的機能 |
地域に学ぶ子どもたちのコミュニティーの場としての聾学校と地域の専門機関としての開かれた聾学校の役割について考える。 |
東京学芸大学 |
進路,キャリア,生涯教育 |
積極的な社会自立や社会参加につながる進路指導・職業教育について考える。 |
国立特別支援教育総合研究所 |
総合的諸問題 |
聴覚障害教育に関わる諸問題について考える。 |
筑波大学附属久里浜特別支援学校 |
【講師】筑波大学人間総合科学研究科 教授 四日市章氏
【演題】「聴覚障害とことば」
内容 : 参加確認書,修正・変更申込書,開催要項,参加者数,公開・指定授業一覧,
研究発表分科会発表一覧,交通機関案内等
第46回 全日本聾教育研究大会(高知大会)事務局 〒780-0972 高知市中万々78 高知県立高知ろう学校内 大会ホームページ 大会実行委員長 校長 吉村 洋二 大会事務局長 教諭 山本 厚美 |